2014年以前に読んだ本 [1]

8月 22, 2017

「GO」「レヴォリューションNo.3」「走ることについて語るときに僕の語ること」「ザ・万歩計」「本当はちがうんだ日記」

走ることについて語るときに僕の語ること

★★★★★
たくさん付箋がついた。ストイック。
走ることについて語りつつ、小説家としてのありよう、創作の秘密、そして「彼自身」を初めて説き明かした画期的なメモワール 1982年秋、専業作家としての生活を開始したとき、彼は心を決めて路上を走り始めた。それ以来25年にわたって世界各地で、フル・マラソンや、100キロマラソンや、トライアスロン・レースを休むことなく走り続けてきた。旅行バッグの中にはいつもランニング・シューズがあった。走ることは彼自身の生き方をどのように変え、彼の書く小説をどのように変えてきたのだろう? 日々路上に流された汗は、何をもたらしてくれのか? 村上春樹が書き下ろす、走る小説家としての、そして小説を書くランナーとしての、必読のメモワール。

本当はちがうんだ日記

★★★★★
最近読み返したけど、「ツナ夫」の河野さんめっちゃおもろい。
自意識が強すぎて身のこなしがぎくしゃくしている。初対面の人に「オーラがない」と言われてしまう。エスプレッソが苦くて飲めない。主食は菓子パン。そんな冴えない自分の「素敵レベル」を上げたいと切望し続けて、はや数十年。みんなが楽々とクリアしている現実を、自分だけが乗り越えられないのは何故なのか?世界への違和感を異様な笑いを交えて描く、めくるめく穂村ワールド。

GO

★★★★★
何度も読み返して、そのたびにおもしろい。
似たような話読みたい。
広い世界を見るんだ―。僕は“在日朝鮮人”から“在日韓国人”に国籍を変え、民族学校ではなく都内の男子高に入学した。小さな円から脱け出て、『広い世界』へと飛び込む選択をしたのだ。でも、それはなかなか厳しい選択でもあったのだが。ある日、友人の誕生パーティーで一人の女の子と出会った。彼女はとても可愛かった―。感動の青春恋愛小説、待望の新装完全版登場!第123回直木賞受賞作。

レヴォリューションNo.3

★★★
10代だった僕にとって、とても読みやすかった。
世界を変えるのは、努力だ。
「君たち、世界を変えてみたくはないか?」オチコボレ男子高に通い、死んだような毎日を送っていた「僕たち」は生物教師ドクター・モローの言葉で突如生き返り、世界を変えるために行動を開始する。その方法は―難攻不落のお嬢様女子高の学園祭に潜入してナンパをすること!果たして「僕たち」の潜入作戦は成功するのだろうか!?革命的おバカストーリーが炸裂する、ザ・ゾンビーズ・シリーズ第1弾。

ザ・万歩計

★★★★
日常をこんなにおもしろく書けるなんて、作家ってすごいなと思った。
少年時代に大阪で阿呆の薫陶を受け、大学時代に自分探しの旅先で全財産を失い、はては作家目指して単身東京へ。ホルモーでついに無職を脱するも「御器齧り」に苛まれ、噛みまくるラジオに執筆を阻まれ、謎の名曲を夢想する日常は相変わらず。そのすべてを飄々と綴った初エッセイ集。文庫版あとがき「その後の万歩計」を収録。

一握の砂・悲しき玩具

短歌のイメージが変わった。
ロマンチックなこと、すばらしいことを、うまいこと言うものだと思っていた。
・ 旅を思ふ夫の心!叱り、泣く、妻子の心!朝の食卓!
・ある日、ふと、やまひを忘れ、牛の啼く真似をしてみぬ、――妻子の留守に。
そこを切り取るか、というような日常。もっと高尚な生き方をしたいけど、実際はそうであった日常。でもそうなのだからしょうがない、というような姿勢を感じた。
都会生活の哀歓、故郷への思い、流浪をかさねた北海道時代を歌いつづった「一握の砂」。26年の短い生涯の晩年の歌を集めた「悲しき玩具」。「一生に二度とかえってこないいのちの一秒」を愛した石川啄木の2歌集を収録。

村上ラヂオ

★★★
エッセイ!
本書は、2000年3月から約1年にわたって雑誌「anan」に連載された50篇のエッセイをまとめたものだ。「パスタ」「レコード」「ロードス島」「コロッケ」「ヴァージニア・ウルフ」「ドーナッツ」そして「猫」と、目次に散りばめられたキーワードを目にするだけで、村上ファンならついニヤリとしてしまうに違いない。もちろん「焼かれたブラジャー」「柿ピー問題」「にんじんさん」「きんぴらミュージック」といった新たな話題も満載で(なぜか「すき焼き」「太巻き」「うなぎ」など和食の話題が多い)、村上エッセイの味わいが凝縮された1冊となっている。

ハル、ハル、ハル

★★★
「この物語は全ての物語の続篇だ」――暴走する世界、疾走する少年と少女。3人のハルよ、世界を乗っ取れ! 乱暴で純粋な人間たちの圧倒的な“いま”を描き、話題沸騰となった著者代表作。成海璃子推薦!

僕たちは歩かない

★★★
最初の方おもしろかった。途中から空想世界みたいなところに行ってしまって、そういうのはあまり好きじゃない。
深夜、気がついた。この東京には、26時間ある! 僕たちだけが、人より2時間多い世界に生きている。秘密を知る画家は、教えてくれた。死者は2時間の中に生き返る。雪の夜、僕たちは冥界に向かって旅立った!

イン・ザ・プール

★★★★★
おもに電車の中で読んでいたけど、到着駅ギリギリまで読み続けるくらい面白かった。(ふだんなら到着する1〜2駅前には本をしまう)
プールで泳ぎたくなった。
「いらっしゃーい」。伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。色白で太ったその精神科医の名は伊良部一郎。そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。プール依存症、陰茎強直症、妄想癖…訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。こいつは利口か、馬鹿か?名医か、ヤブ医者か。

空中ブランコ

★★★★
イン・ザ・プールの続きで読んだので、すこし飽きてしまったところはあるけどおもしろかった。でも、イン・ザ・プールの方がおもしろい。
伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちが訪れる。だが色白でデブの担当医・伊良部一郎には妙な性癖が…。この男、泣く子も黙るトンデモ精神科医か、はたまた病める者は癒やされる名医か!?
直木賞受賞、絶好調の大人気シリーズ第2弾。

ララピポ

★★★★
1章に脇役で登場した人物が、2章の主人公となり、2章に脇役で登場した人物が、3章の主人公になり、という感じで続いていく物語。
みんな、しあわせなのだろうか。「考えるだけ無駄か。どの道人生は続いていくのだ。明日も、あさっても」。対人恐怖症のフリーライター、NOと言えないカラオケボックス店員、AV・風俗専門のスカウトマン、デブ専裏DVD女優のテープリライター他、格差社会をも笑い飛ばす六人の、どうにもならない日常を活写する群像長篇。下流文学の白眉。

真夜中のマーチ

★★★★
奥田英朗はおもしろい。
青年実業家気取りのパーティー屋ヨコケン。むっつりすけべの一流商社マン、ミタゾウ。高飛車で強がりのモデル、クロチェ。ひょんなことから10億円強奪の計画に乗ることになった3人だが……。

村上朝日堂の逆襲

★★★
エッセイ!
交通ストと床屋と教訓的な話とハワイで食べる冷麦が好き。高いところと猫のいない生活とスーツが苦手。時には「セーラー服を着た鉛筆」について考察するかと思うと、小津安二郎の映画の細部にこだわったりもする。「自由業の問題点について」に始まって、「長距離ランナーの麦酒」に終わる、御存じ、文・村上春樹とイラスト・安西水丸のコンビが読者に贈る素敵なワンダーランド。

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