ビートたけし『達人に訊け』の書評のようなもの

1月 04, 2019

ビートたけし『達人に訊け』

達人に訊け』は、ビートたけしと、いろんな世界の達人との対談集。

この本は、すごい。
僕たちの知らない世界のことが知れて、すごい。
それを教えてくれる人たちが、その世界の第一線で活躍する達人で、すごい。
達人の、その世界への向き合い方なんかも書いてあって、すごい。
話を訊くビートたけしが、その達人と対等に渡り合っていて、それでこそ訊ける話で、すごい。

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● 僕らはみんな虫なんだ
× 虫の達人 奥本大三郎(日本昆虫協会会長)

だいたいにんげんが想像できるような組織の作り方や戦争の仕方まで、すべて既に昆虫はやってるんですね。

● 宇宙人はきっといる
× 宇宙の達人 毛利衛(宇宙飛行士)
たけしさんは野球がすきだから、ボールを投げて目標に当てるのが上手だと思うんですけども、宇宙でまともにやると、必ず上の方に行ってしまうんです。というのは、どのくらい重力の影響を受けるのか、ちゃんと無意識に計算して投げているんです。それが、宇宙に行っても同じように無意識に投げてしまうのだけど、重力がないから、上へ行ってしまう。

● 「勝つ」って虚しいことなんです
× 麻雀の達人 桜井章一(雀鬼会会長)
「自分が要らない牌を向こうの人が使ってくれたんだから、リサイクルじゃないか、ばかやろう」と教えるわけですよ。自分が要らない牌を使っていただいたんだから、その牌が生きたじゃないか、ありがたいことなんだと。

● 名セリフは直訳では生まれない
× 字幕の達人 戸田奈津子(翻訳家)
向こうの幼稚園の子だって、「stupid」なんて言って、喧嘩はしませんよ。日本人は、いわゆる人種間の争いで生きてきた国民じゃないから、美徳とされてきた点でもあるけれど、話の精神で「なあなあ」のほうを選らんでしまう。

● 数学者は美しいのがお好き
× 数学の達人 藤原正彦(お茶の水女子大学教授)
数学というのは、シンプルさというのが一つの重要な判定条件です。不思議ですが、美しいものはみんなシンプルです。

● 言葉は多数決なんです
× 日本語の達人 北原保雄(前筑波大学学長・日本学生支援機構理事長)
今の若い人だと使用する頻度の高いのは「わあ」と「すごい」と「かわいい」の三つぐらいじゃないですか。

● 不潔だから健康なんだ
× 寄生虫の達人 藤田紘一郎(東京医科歯科大学名誉教授)
何でこんなに抗菌グッズが流行っているかというと、「きれい」のほうが商売になるからです。抗菌グッズなんて、身体にいいわけない。身体をまもっている菌すらやっつけてしまうのですから。

● 女性は香りで男を選ぶ
× 香りの達人 中村祥二(「国際香りと文化の会」会長)
アラミスは場合によっては、女性がカジュアルな服装の時にちょっとつけるのも素敵ですね。

● 超一流馬の見分け方、教えます
× 競馬の達人 岡部幸雄(元騎手)


● 真似できないものを作れなきゃ

× 金型プレスの達人 岡野雅行(岡野工業代表社員)
ほんと、どんなに相手が真似しようと思っても、真似できないものを作らなきゃ。

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